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たまひよ妊娠・出産白書2021 PART1「新型コロナウイルス感染症の出産育児への影響」

更新

AndreyPopov/gettyimages

「たまひよ」は、2020年秋に、全国の乳幼児をもつ母親約2,000人を対象に、「生活・意識調査」を実施しました。本調査では、新型コロナウイルス感染症による影響、産前・産後での不安や負担、配偶者の育休を含めた育児環境、育児をしやすい社会環境など幅広いテーマについて母親の声を調査・分析しています。
「たまひよ妊娠・出産白書2021」として、調査と分析の結果を3回シリーズで発表します。
第1弾のテーマは「新型コロナウイルス感染症の出産育児への影響」、第2弾「産前産後の不安と子育てをめぐる社会環境」第3弾「男性育休・育児参加の実態」のテーマで発表していきます。

調査設計

調査名:たまひよ妊娠・出産白書2021
調査手法:インターネット調査
調査エリア:全国
調査対象者:20~39歳の女性、0~18カ月の子供のいる母親

調査サンプル数:N=2060
子ども月齢で以下の通りグループ分け
0~5カ月(20年5~10月 緊急事態宣言で解除前後、解除後に出産した母親)706s
6~11カ月(19年11月~20年4月 新型コロナウィルス感染拡大初期~緊急事態宣言発出下での出産をした母親)752s
12~18カ月(19年5月~10月 新型コロナウィルス感染拡大前に出産した母親)602s

立ち会い出産・健診付き添い激減。半数が祖父母との対面を避ける。

新型コロナウィルス感染拡大により、出産・産後へ不安を抱いていた人は約7割

・全体で66%約7割がコロナの影響で不安を抱いていたと回答。属性別では出産がコロナ禍にあたる20年5~10月に出産の母親で、約9割が不安を抱えての出産となっており、感染拡大初期にあたる19年11月~20年4月に出産した母親で6割強が不安を抱えていた結果である。

健診付き添い減 立ち会いは半減 里帰り出産にも影響

・出産が1回目の緊急事態宣言解除前後、解除後にあたる20年5~10月に出産の母親では、「立ち会った」が36.6%で4割弱に留まり、それ以前に出産した人(立ち会った:7割強)の半数程度に留まる。この層での「オンラインで立ち会った」は3.2%みられた。
・母親の年齢が若い層ほど、やや出産に立ち会っている割合が高い。

新型コロナウィルスによる世帯年収減は、3割超

・「変わらない」が約6割を占めるものの、年収が「減った・減ると思う」が3割超という状況。
・年収の低い世帯ほど、新型コロナウィルスの影響を受けている結果に。

配偶者・パートナーの在宅勤務中心者は1割以下

・配偶者では、「出勤が多い(出勤のみ含む)」が約8割と大半を占めており、年収が高い層ほど在宅勤務が多い

コロナ禍の意識変化「家族の時間を大事にしたい」「節約副業への関心」 家族の価値が高まり、失われた機会をとり戻したいニーズ

・コミュニケーション関連意識では、「家族の時間を大事にしたいと思うようになった」は8割強と多く、東日本大震災などの“非常時”と同様の意識変化になっている様子。一方で「外出自粛によるストレス」も約7割が感じている。
・高齢の近親者に会うのを避けるのが半数である一方で、祖父母に孫の顔をもっと見せたいというニーズも高く、したくてもできないことで、失われた機会を取り戻したい心理がみえた。

1.新型コロナウィルスによる 生活への影響

新型コロナウィルス感染症拡大による出産・産後への不安の有無

新型コロナウィルス感染症拡大によって、出産に不安を持った人は、全体で66%。

Q. 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、出産・産後に不安・大変だったことはありましたか

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配偶者が妊婦健診につきそう約7割 コロナ禍では5割に減

・12~18カ月の子供を持つ母親は新型コロナウィルス感染拡大前に出産という時期になり、その影響を受けていない層といえるが、同層における配偶者・パートナーの妊婦健診に同伴した割合は72%となっている。
・0~5カ月の子供を持つ母親は、出産がコロナ禍ということもあり、配偶者・パートナーの妊婦健診に同伴した割合は5割にとどまる。

Q. 妊婦健診に配偶者やパートナーは同伴されましたか?(一度でも)

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立ち会い出産した人62%。20年5月以降の出産では半減。若い世代ほど立会い

・出産が緊急事態宣言解除前後にあたる0~5カ月の子供を持つ人(20年5~10月に出産の母親)では、「立ち会った」が36.6%で4割弱に留まり、それ以前に出産した人(立ち会った:7割強)の半数程度に留まっており、立ち会っていない(立ち会えなかった)人の割合が多くなっている。尚、同層で「オンラインで立ち会った」は3.2%みられた。
・母親の年齢が若い層ほど、やや出産に立ち会っている割合が高い。

Q. 出産の際にどなたか立ち会いをしましたか?

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経年で増加していた立ち会い出産は、コロナ影響で減少

19年約71%から、20年約64%へ減少

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里帰り出産をした人は半数強。しない理由は配偶者と離れたくない4人に1人

・里帰り出産をした人は全体の56.8%、コロナ影響で減少。若年層ほど高い。
・0~5カ月の子供を持つ母親(20年5~10月に出産)出産が緊急事態宣言解除前後だった人では52.9%とやや低くなる。
・里帰り出産をしなかった理由は、「実家が近いので必要ない」(30.7%)が最も多く、「配偶者・パートナーと離れるのを避けたかった」(25.3%)が続く。

Q. 里帰り出産(産前産後にすごす場合)について教えてください。里帰り出産をされましたか?

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配偶者・パートナーの在宅勤務は1割以下で高所得層中心

・配偶者・パートナーでは、「在宅が多い(在宅のみ含む)」は7.1%。「出勤が多い(出勤のみ含む)」が84.0%で、在宅中心は1割以下
・有職の母親ベースでみると、男性に比べて「在宅中心:在宅のみ+在宅が多い」が2割弱と多くなっている。
・本人:非正規での就業者で「出勤」しての仕事が多い状況である。

Q. 20年6月~現在までのことについてお伺いします。あなたご自身と配偶者・パートナーの働き方として、あてはまるものをお選びください。

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年収減少が3割超。非正規雇用者や年収が低い層ほど減ると回答

・「変わらない」が約6割を占めるものの、年収が「減った・減ると思う」が3割超という状況。
・年収の低い世帯ほど、新型コロナウィルスの影響を受けている様子。
・本人の職業別では、非正規雇用者で世帯年収減少がやや多くなっている。

Q. 生活についてお伺いします。新型コロナウイルス感染症拡大の影響であなたの家庭の世帯年収に変化はありましたか?(変化があると思いますか?)

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より「家族の時間を大事に」「節約副業」「家事効率化」へ意識変化

・“コミュニケーション”関連意識では、「家族の時間を大事にしたいと思うようになった」は8割強と多く、東日本大震災などの“非常時”と同様の意識変化になっている様子。
・一方で「外出自粛によるストレス」も約7割が感じている。 配偶者とのコミュニケーションの時間は高収入層中心に増加。
・“家事”については、在宅勤務中心者が少数であることもあり、「在宅勤務が増え育児と家事が両立しやすくなった」は2割強程度に留まり、約8割が 「家事を効率的にしたい」と感じている。
・また世帯年収の減少も影響し、「家計の見直し(節約)」「副業などによる収入を増やしたい」といった家計への意識は8割前後と高くなっている

Q. あなたは新型コロナウイルス感染症の拡大期間・自粛期間を経験し、以下の項目のように気持ちや行動が変化したと思いますか?それぞれ、お気持ちに最もあてはまるものをお選びください。

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高齢の親に会うのを控えたいと思うようになった半数。

・「子どもとのコミュニケーションの時間が増えた」は、若い母親ほど高く、世帯年収別では年収の高い層ほど、増加している。高齢の近親者と会うのを控えたいは約5割。

Q. あなたは新型コロナウイルス感染症の拡大期間・自粛期間を経験し、以下の項目のように気持ちや行動が変化したと思いますか?それぞれ、お気持ちに最もあてはまるものをお選びください。

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全属性で親に孫をもっとみせたい7割。若年層ほど家族を大事にしたい傾向

・家族の時間を大事にしたいと思うようになった」は年齢の若い母親ほど、高い傾向。
・「外出や外食、人と会うことが思うようにできず、ストレスを感じるようになった」は世帯年収の高い層ほど、高くなっている。
・高齢者との対面避けたい5割に対し、親に孫をもっとみせたい7割 孫と祖父母のリモートコミュニケーション増加の声も多くあった

Q. あなたは新型コロナウイルス感染症の拡大期間・自粛期間を経験し、以下の項目のように気持ちや行動が変化したと思いますか?それぞれ、お気持ちに最もあてはまるものをお選びください。

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5割が、配偶者とのコミュニケーションが増加

・「配偶者とコミュニケーションが増えた」は、コロナ禍で出産した人、在宅勤務の割合が多い年収の高い層ほど多い。
・対面を避けてオンラインで人と会いたい42% 

Q. あなたは新型コロナウイルス感染症の拡大期間・自粛期間を経験し、以下の項目のように気持ちや行動が変化したと思いますか?それぞれ、お気持ちに最もあてはまるものをお選びください。

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配偶者の家事育児へのかかわる時間増加の一方で、不満も増加6割

・5割弱は、「配偶者が子育てや家事にかかわる時間が増えた」と回答。在宅勤務でなくても、時差通勤や外での飲食減などで家にいる時間が増加している可能性あり。 一方で「配偶者にもっと家事や育児に積極的になって欲しいと思うようになった」とする割合も約6割。

Q. あなたは新型コロナウイルス感染症の拡大期間・自粛期間を経験し、以下の項目のように気持ちや行動が変化したと思いますか?それぞれ、お気持ちに最もあてはまるものをお選びください。

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高年収層ほど働き方変化で、育児環境が良化の傾向

・「在宅勤務などが増え育児と両立しやすい環境になった」と感じるのは、在宅勤務割合の高い世帯年収の高い層。
・また新型コロナウィルスによる年収減少が世帯年収が低い世帯ほど高いこともあり、その層の「家計の見直し(節約)」「副業などによる収入を増やしたい」意識は、高い傾向となっている。

Q. あなたは新型コロナウイルス感染症の拡大期間・自粛期間を経験し、以下の項目のように気持ちや行動が変化したと思いますか?それぞれ、お気持ちに最もあてはまるものをお選びください。

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自分のメンテナンスがしたい7割超 買い物のEC志向は高年収層中心に約4割

・「自分の心身のメンテナンスがしたいと思うようになった」は、7割。家族の時間は増えても母親の負担感が大きい傾向に
・「買い物は、インターネット中心にしたいと思うようになった」の割合は、世帯年収の高い層ほど、高い(6割弱)点が特徴。

Q. あなたは新型コロナウイルス感染症の拡大期間・自粛期間を経験し、以下の項目のように気持ちや行動が変化したと思いますか?それぞれ、お気持ちに最もあてはまるものをお選びください。

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出産時に家族と会えない・医療体制の不十分な出産などを経験した声多数

Q. 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、出産・産後に不安・大変だったことはありましたか?具体的に教えてください

■早くからコロナの影響で健診の同席もできなくなり、夫がお腹の中の子をエコーで見ることがなかったため、父親としての自覚があまりなくて、不安だった。立ち会い出産もなくなり一人で頑張れるかも不安だった。

■出産までの1か月半切迫早産で入院したが、コロナの影響で面会が一切禁止だったので旦那と会わずに出産を迎えた

■出産の時も産後入院の時もほとんど面会が出来なくて初めから1人で育児をスタートさせたのが大変だった

■妊婦は重症化しやすい、しにくい、母子感染する等メディアによって報道内容が全く違い、何を信じて良いか分からなかった。ギリギリになって立ち会いOKになったが、初めてのお産を助産師さんも最低人数の中乗り越えられる気がせず本当に不安だった

■出産立ち会いはもちろん、陣痛がきて病院についたらそこで主人とはお別れで1人で陣痛に耐えて出産しなければならなかった。出産後も退院まで面会禁止で、慣れない育児と産後の体とメンタルとでボロボロだった。

■退院間際のあたりから急激に病院の警戒体制が強くなり、面会や同伴ががままならなくなった。子供にうつったらどうしようという不安が一気に強くなった。

■高齢初産だったが、夫は立ち会いどころか入院の付き添いもできず心細かった。母乳パッドやガーゼハンカチなども売り切れていて困った。産後外出自粛で孤独なこともあったが何より子供の発育によくないんじゃないかと不安だった。

■母親学級などの講習などがなかった。(5月出産だったのでオンライン講習などもまだなかった)
■妊娠後期出産準備品を用意するのにお店が営業自粛で開いていなかったため実際に見て選べずほとんどネットで購入した。

■帰省がかなわなくなり、私と旦那のみの育児となった。
■児童館にも感染を防ぐため、今年の2月以降一度も行っていない。

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